詩2

□ぎんいろ
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手にすることを怖れた
手放すことを怖れた
目の前から消えることを
俺が消してしまうことを怖れた

斬り掛かったその速さは
俺の思考を軽く上回った
手にしたその刀は
折れない強い心だった?

有り得ない?
また負ける?
それは嫌だ?
負けたくない?
強がりだ?
帰りたい?
帰る場所なんて
何処にもない
帰れない?
何処に行く?
フラフラと?
やりたいこと
なんかない
だから何かを
やることにしたんだ


目を開ければ
大事なものが
もう独りじゃないんだ
譲れない
小さな力
それは大きな力になるんだ

もう消えさせやしない
俺はもうなくしたりはしない




 
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