詩2

□ぎんいろ
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誰よりも
自分を愛しているようで
誰よりも
自分を憎んでいる
その刃を
心の内に煌めかせ
自分の芯を貫いてみる
悪意を見せ付けないために
ある時期信じた真実を
その周りに塗りたくる

ひた隠した
想いすら
見透かされ
自信を無くす
気まずさに
眉を潜めては
「こんなもんか」
投げ出した

笑われても
知らねーよ
俺は俺さ
構ってくれるな
突き放した
相手には
無理矢理に手を
引っ張られ

外で光る存在か
狭い世界を照らしすぎる
闇を持ちながら光る
広いところに出るべきなんだよ
諭されて
それが面倒と逃げ回る
一人ポツリと居座った
その刃に引き寄せられる
危険に臨む阿呆共
笑う心が見え隠れ

誰よりも
自分を愛しているようで
誰よりも
自分を憎んでいる
誰よりも
自分だけを愛しているようで
誰よりも
ひたむきさを愛する
その心の中の芯を
曲げないで
生きる

強さを




 
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