*ALI PROJECT*

□亡國覚醒カタルシス
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嘆キノ壁ハ 積ミ上ゲラレテ
愚カノ神ハ 奉ラレル

生きるは毒杯 
杞憂の苦しみを 
飲み干す術を誰が授けよう 
太陽に棲むと云う賢者の鷲 
羽搏きだけが谺する

この双つの眸に宿った
闇と光その何方で 
僕は未来(あした)を
見つめるべきなのだろう

渇き切った瓦礫の街 
点と線を繋ぎ合わせ 
意味ことなど無い事ばかり 
溢れてゆく

炎のごとき孤独 
抱く體鎮めては
暗渠へと滴ってく雫

掲げる毒杯 
この生は満ちても焦がれる死の夢は流れ着く
砦に喰い込む爪 
孤高の鷲
羽搏きだけが舞い上がる

あの蒼穹に礫刑にしてくれたまえ天と地が結ぶ場所に僕は立つ

花実のような記憶たちは 
焼かれ爛れ抜け殻だけ 
あの日の魂は 
何処へ行ったのだろう

冷たい膚 寄せて触れて
胸の傷と傷を合わせ 
再び辿るべき地図ここに刻む

世界は見えぬ翼 
その黒影に隠された 
純白の一羽射止めよ

生きるは祝杯 口移しの快楽 
渇く嗤いも息の絶え絶えに 
まぐあいあう慰みの掌に
虚しさだけが膨らんで

ああ玉砕と美しく散りゆくならば
恍惚の先にはまだ君がいる

嘆キノ壁ハ 突キ崩サレテ 
愚カノ民ハ 鏖サレル

生きるは毒杯 愛する哀しみ
飲み干す術を誰が授けよう 
月下に眠ると云う静かの鷲
啼き声だけが舞い降りて

掲げる祝杯 わが生は満ちても
果敢ない死の遊戯は果てもなく
砦に喰い込む爪 孤高の鷲

あの蒼穹に礫刑してくれたまえ罪と罰を生む時代(とき)を僕は視る

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