短編2
□深夜、23時の出来事
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23時。今すぐ来て、とだけ書かれたメールを受信した。
訳が分からないのでとりあえず電話をかけてみる。
≪おー≫
『あ、もし、私』
≪ん?誰じゃ?私なんて名前の奴知らんけど≫
『……じゃーね』
≪ちょっ、まっ嘘じゃ嘘≫
『…で、何?』
≪何って電話してきたのお前さんじゃろ≫
『メールだよ、メール』
≪あぁ、メール≫
『今すぐ来てってどこに』
≪家に≫
『何で』
≪用があるからに決まっとるじゃろ≫
『何?』
≪今は言えんけぇ≫
『何それ。つーか今何時だと思ってんの?明日学校だっつーの』
≪まだ寝ないんならええじゃろ≫
『今から寝るところだったんですぅー』
≪ふーん≫
『むしろ自分で来いよ。用事あるなら。いつもみたいにベランダつたって』
≪それはダメじゃろ。こんな時間に健全な男が女の部屋に上がり込むなんて≫
『えーじゃぁ何で来いって言ったんですかー。逆は良いんですかー。ってかいつも来てるくせに』
「うん」
『うん…って』
「寝るならちゃんと窓の鍵閉めんとダメじゃろ。不用心」
『今から閉めるところだったんですぅー。つーか結局来てんじゃん』
「許可もらったからの」
『許可?いつ?』
「用事あるなら自分で来い言ったじゃろ」
『…あーもう、はいはい。で、用って何』
「ん、あー」
『あーって何よ』
「ただ…」
『ただ?』
「ただ、会いたかっただけ」
『……』
「ブッ、変な顔しちょる」
『うるさい!バカ!』
「ダメじゃった?」
『……ダメじゃ、ないよ』
「そんな顔すんな。我慢出来ん」
『帰れ』
深夜、23時の出来事
マンションでお隣さんな2人^^
幼なじみ設定でした。
2008/12/11