散文詩

□殻
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あれ以来私の感情は全て止まってしまったかのようだった
その出来事はトラウマとなって私の心に重くのしかかる


ただ自分はそのことを認めたくなかった
それを認めたら弱い自分になってしまう気がして・・・


だからこそ人が悲しむのが滑稽に見える
だからこそ私は前へ進む振りをする


そうもしないと怖くてたまらない


いつだって後ろを振り返るのが怖いから
いつだって立ち止まるのが怖いから

だから前向きな振りをするんだよ


心の殻を破れずに今日も前向きな振りをする


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