散文詩
□一番
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誰かの一番になりたい
何かの一番になりたい
あの人には負けたくない
これに関しては誰にも負けたくない
いつもそう思っていたあの頃
おしゃれにも
会話にも
見た目にも
たくさん気を使った
いろんなことに一生懸命努力した
念願の一番になれた
けれども何かを失ったような
この心の隙間はどうすればいいのだろう
毎日毎日
誰かに追い越されないかと
後ろばかり気にして生きている
なりたかったはずなのに
どうしてこんなにも空しいのだろう
そんな時どこからか声が聞こえてきた
そんなに頑張っていたら疲れない?
もうちょっと力を抜いてみようよ
人を気にしていくより
大事なことってあると思うよ
ねぇ・・・
一番じゃなくてもいいじゃない
自分が自分でいられるなら・・・
自分らしく輝いていられるなら・・・
それから私は
毎日を幸せに過ごしている
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