散文詩
□嘘
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自分とあなたとあの人
いつも苦しい恋に悩んでいた
少しでも楽になりたくて・・・
そして自分が優位に立ちたくて・・・
そんな時に言った何気ない一言
その一言は一人の人間を助けて二人の人間を苦しめた
今となっては心に重くのしかかる
まるで見えない鎖で心が雁字搦めになっているかのようだった
あの時はこんな風になるなんて思いもしなかった
本当のことを言ってしまえば自分は楽になれるのだろうか
苦しめた人は幸せになれるのだろうか
何が正しくて何が間違っているかなんてもうわからない
ただ言えるのは後悔してももう遅いという事だけ
壊れた関係は修復不可能
幸せだったあの頃には決して戻れない・・・
せめてあの瞬間に戻れるならあの時・・・
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