そばにいてくれる君へ。

□36.結果オーライ
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「ふはぁ…、終わった!」


由妃は誰もいなくなった屋上に寝そべり息をはいた。


ようやく数年ネックだったことに終止符をつけることができた。


その終止符のつけ方も、彼女の理想であった和解という形。


それが由妃は嬉しくてたまらなかった。


もしかしたらダメかもしれないという思いもあった為、尚更心は浮き上がる。


笑っていた先輩たち。


きっとこれからは校内や外で会えたら笑顔で会話できるはずだ。


「よかった、本当に…。」


由妃は抑えきれない笑みをしばらく出していたがハッとする。


「そうだ!早く戻らないと!」


お弁当を食べる時間に抜けてきたという理由もあるが、由妃の頭に浮かんだのは心配そうな表情の勇人と千代の顔。


いつまでもこんな所で喜びに浸っておらずに急いで戻って報告しなくては。


由妃は体を起こし、行きとは違う軽いステップで屋上を出た。







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