そばにいてくれる君へ。

□20.被害報告多数
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被害報告その1(ゆい、光輝)



「………。」


「………。」














「ごちそうさまでした。」
「ごちそうさまでした。」


一瞬目を合わせる2人。


「いってきます!」
「いってきます!」


再び目を合わせるが、由妃がサッと目をそらすと先に歩きだす。


先に行った由妃を見送ると勇人も歩き玄関に向かった。


パタン。


パタン。


2回分ドアが閉まる音がして、2人が家を出たと確認したゆいと光輝。


2人ははぁー、と息をついた。


「…勇人と由妃ちゃん、まだ仲直りしてないよ。どうするの光輝。」


「…アネキがほっとけばいいって言ってたんじゃん。オレのせいにしないでよ!」


「いや別に光輝のせいには…。」


「でも毎日これだとヤダなー。」


「「空気重いよね。」」


ゆいと光輝は互いにため息を吐いた。


「だいたいあんなに行動ってゆうか言動が一緒なのになんで口きかないの?」


「知らないよ。つかオレに聞かないでよ。」


「仲直りさせようとしても2人そろってケンカに干渉されるのキライだもんタチ悪いんだよね。」



「めんどくさいなぁ。」


早く仲直りしてくれ。そうとしか思えない2人だった。







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