そばにいてくれる君へ。
□11.過去に再会
1ページ/6ページ
カキーン!
バットとボールが当たる。
女の子はそのボールを見て、手をぐっと握り高く掲げた。
「ホームランだ!」
わあっと湧き上がる場内。
彼女は微笑みながらダイヤモンドを回る。
「ナイバッチー!!」
その声が聞こえると彼女はその声のする方を見て微笑んだ。
そして彼の方に向かってピースした。
「由妃ー!ナイスー!!」
彼女は不敵な笑みを浮かべた。
「当たり前!!」
*******
「……夢…?」
由妃はふう、と息を吐き窓からあふれる朝日を見て目をこすった。
11.過去に再会
.