『ひとりで大丈夫。』
そう言ったあなたの
小さな手は微かに震えていて…
いつもと変わらない
何もない日曜日。
何もないと…
何も変わらないと
思っていたのは僕だけで。
いつしかあなたは
会話をしなくなって、
いつしかあなたと
笑わなくなっていて、
いつしかあなたは
僕の隣から消えていて。
僕は変わらない日常を
望んでいただけなのに、
変化を求めるあなたは
僕の許を離れていった。
今は無理かもしれないけど、
いつか。
いつかきっと…
あなたに伝えられるといいな。
『僕はあなたが大好きでした。
いままでも、そして、
これからもずっと……』
『ひとりで大丈夫。』
そう言ったあなたの小さな手を
僕は掴むことなく離した。
あなたが幸せになるように…
ただただ祈って。