恋愛小説を書きたいあなたに10のお題(敬×芹)

□01 はじまり
1ページ/1ページ

はじまり
私と敬ちゃんの出逢いは中学入学時から・・・。
でも、
実際、敬ちゃんからすれば、ロレイウスとしてのわたしとの出逢いは1900年前から・・・。
1900年ってどんなに遠いんだろう?
想像がつかない。
敬ちゃんと私が前世を生きたポンペイ・・・。
そこでは、私と敬ちゃんは大親友・・・。
そして、
前世の記憶をもっている敬ちゃんにとっては、そのときから私との出逢いが始まり・・・
私は、前世の記憶がないから、ほんの5年前からの付き合いになる。

はじまりが違いすぎるよ。

敬ちゃんは私を、1900年、親友として思っている。
私は5年間、それ以上の思いをもっている。

「おはよう、敬ちゃん。朝だよ!」
ガラリと、窓を開けて私は敬ちゃんに声をかける。
敬ちゃんは、眠気眼で、
「うーん。せ、芹沢?!今、何時?」
「今、7時30分だよ。そろそろ、出ないと学校に遅れるよ・・・。そうそう、裕真君ももうきて、一階で朝食食べているよ。」
そう私がいうと、
「ゆ、裕真もきてるのか・・・。で、裕真はお前が、ここにこうして俺を起こしにきている知ってるのか?」
ちょっとあせる敬大に、
「知ってるぜ、馬鹿敬大!大遅刻だ!芹沢さんに起こしてもらえるなんてありがたいって思えよ。」
そうツンケンしながらいう裕真君に、
「ご、誤解だセレナ!」
そういうと、
「俺はセレナじゃねー。なんどいわせんだ!アホー敬大。」
そういい、こぶしをくらう。
私は、笑ってると、
「笑うな!だいたいからして、お前が勝ってに俺の部屋に入ってくるからいけないんだろ?」
そう敬ちゃんが抵抗すると、
「そんなこといわれても、敬ちゃんが遅刻するからいけないのだよ!」
笑って言い返した。
普通のカップルなら、気になる彼の部屋に入ること自体ドキドキなんだろうけど・・・。
私にとっては、いたって普通だ。
私は、どうも乙女という言葉が合わないらしい・・・。

敬ちゃんが着替えると、急いで、家を出た。

「そうだ、敬ちゃん私、自転車壊れちゃったの。乗せて!」
そういうと、敬ちゃんは、
「やれやれ、しょうがないな。・・・乗れよ、後ろに。」
そういって、二人乗りする自転車に感じるのは、最近・・・。
熱い感じ・・・。
敬ちゃんと接触すると、体が熱くなって、緊張するようになった。
私は敬ちゃんのこと、もちろん好きだけど、なにかが変わってきているみたい。

前だったら、一緒に笑っていたい、遊んでいたい、話していたい。

そんな気持ちで一杯だった。
でも、最近の私は何か変だ。

敬ちゃんに対して、それ以上を求めることがある。

たとえば、

図書室で偶然押し倒された体制になったとき・・・。
私は、敬ちゃんにキスしてほしいっておもった。

敬ちゃんにセレナが絶対なのはわかる。
でもね。私も、気持ちが抑えられなくなってきているのかもしれない。

『死ぬほど大切に決まってるじゃないですか・・・なにがあっても、俺と芹沢は一緒です。』
そう、お父さんにいった敬ちゃんに私は思わず涙を流してしまった。

・・・わたしのこと本当に大切におもってくれて・・・。
たとえ、それが敬ちゃんは「親友」だとしても、私はうれしかった。

ふいに自転車から振り回されて落ちそうになったとき、
思わず、私は敬ちゃんにぎゅっと抱きついた。

「せ、芹沢!どうした?」
敬ちゃんが聞くと、
「い、いや、なんていうか、私振り回されそうになってさ・・・。」
顔が赤くなっていくのは、私もわかる。
でも、チラッと敬ちゃんの顔をみると私以上に真っ赤だった。
「き、気をつけろよ。」
そういうと、さっさと体制を整えて自転車を走らせた。

「敬大!てめぇ!たこ殴りの刑だ!」
そういっておってくる裕真君。

一緒にいて楽しい友達から、一歩先を歩こう。
朱奈ちゃんにもいわれた・・・。
それにこの前の敬ちゃんの言葉で、私の思いを口に出したくらいじゃ離れていかないって確信した。

「敬ちゃん、これから覚悟ね。」
「はぁ?何を?」
「秘密?」
そういうと私は笑って、敬ちゃんに振り返った。
ここから、私の恋の始まり・・・。

[後書き]
敬大×芹沢版お題・・・。
なんか変ですよね。
大して甘くないし・・・。
実は作者は裕真×麗奈のほうが甘×2にしやすいのです。
でも、敬大×芹沢もがんばりますよ。
これからもよろしくお願い致します。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ