ロング

□デジアド03《やってくる闇》
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   6月30日 放課後
ヒカリは友達に帰りを誘われたが断り、タケルもバスケ部を休んだ
「ヒカ〜リちゃ〜ん、一緒に行こうぜー!京は先行っちまったよ!!」
大輔と賢は3組の前でヒカリとタケルを待っていた。
「大輔くん!一乗寺くんも待っててくれたんだ。今行くよ」
タケルとヒカリは慌てて教室をでた。                     
「今日はデジタルワールドに異常はないか見張る日ですね。」
伊織がデジモンたちにおはぎを食べさせながら言った。
「そーよ。デジタルワールド久しぶり!!!」
京はおはぎを食べ終わり掛け声をかける。
「よぉし!!みんなおはぎ食べた??出発しまぁす♪♪デジタルゲートオープン!!選ばれし子供たち出動〜〜〜!!!」
−デジタルワールド−
「着いたぁ♪♪♪」
「京サン嬉しそうですね」
「あったりまえよ、ホークモン!!」
「なんだよ変わってねぇじゃんか。面倒だぜ。」
「クスッ大輔くん頑張ろうね。」
「よーしみんな。異常がないか確認してこー」
「大輔さん………変わりすぎです。ヒカリさんの前でいいところ見せようとしているのがバレバレですよ」
「伊織かっこいいだぎゃ」
「伊織、言うよーになったじゃねえか。」「まあまあ。」
「タケルぅお腹へったぁ」
「パタモンさっきおはぎを食べていたでしょう」
「テイルモンはあれで満腹かもしれないけど僕はまだ足りてないんだよぉ」
大輔たちがそうやって笑い合っていると…………【ガシャン】【ズドーン】壮大な地響きと共になにかの音がした。
「何なに??地震?雷?デジタルワールドの歪みってこれのこと??」
「そうかもしれない。」
京や賢たちが慌てるなか、
「……嫌な予感がする……怖い……悲しみ……怒り?」
「前にもこんな感じがあった……これって……」
ヒカリとタケルが目をあわせ、音のしたほうへ走る。
「ヒカリちゃん??タケル?待てよ!!」
大輔たちも追い掛けた。
「スパイラルマウンテン?!…黒い…歯車……デビモン……」
タケルが拳を握り震える声で言った。
「……それから……ヴァンデモンの気配がする。ヒカ……」
テイルモンがヒカリを見てハッとする。ヒカリの顔が青くなっていく。
「私は大丈夫なの。。暗い……悲しみ…がいっぱいあるの、ここ。だから…」
タケルがよろめいたヒカリを支える。
「デビモンもいる。黒い歯車が証拠だし、僕にはわかる。パタモンをあんなめにあわせたやつだから。死んだはずだったのに」
「タケルゥ…………」
大輔たちはどうなっているのかわからず黙っていたが伊織が口を開いた。
「デビモンって……エンジェモンと互角だったという……」
「てか、ヴァンデモンは俺達で倒したじゃね〜か。俺達全員見届けただろ!!」
「うん。ゲンナイさんのいう歪みはこの事が原因だと僕は思う。」
「賢ちゃん……。」
「賢くんもそう思う??やっぱりそうなんだ。んも〜わっけわかんなぁい!!」
「一旦帰って光子郎に知らせたほうがいいだぎゃ」
「……そうだね、一回選ばれし子供たち全員で話し合わなくちゃ。帰ろう今日は。」
皆、タケルに頷く。
「……さっきからずーっと気になってたけど……」
大輔が深刻そうに言うため、全員黙る。
「タケル〜!!ヒカリちゃんとくっつきすぎだろ!!離れろ!!」
「やだぁ大輔こんな時にそんなこと?格好悪ぅ。タケルくん、もっっとヒカリちゃんをしっかり支えてあげて。」
「京っってめっ……」
「大輔」
ブイモンが大輔の足を突く。
「負けるな大輔」
「ブイモ〜ン」
頭の中でデジャヴる人がちらほら(笑)
「みなさん、帰るのでは……」
「ホークモン、覚えといて。もうダメだ。手遅れ。」
「あっ塾が……」
賢が呟いた瞬間シーンとなる。
「え……あ……いや……うん。」
「うん、帰ろう。」
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