TOS、S-R


□月明かりに照らされて
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時刻は深夜。




普通ならこの時間帯に起きている人はそうそういないだろうが、一人だけ寝れず
にいる少年がいた。



「ん〜〜〜なんだか眠れない……」



いつもしている長いマフラーを外し、透き通るよな緑色の瞳をしたエミルである。
いつものように旅をしていて、遅くなる前に宿屋が取れたのはよかったのだが、
全く眠くならないのだ。


(気分転換でもしようかな…)


夜風にでも当たろう、と思ったエミルは宿屋を出たのだったが、そこには思いも
しない人物がいた。








「あれ?マルタ?」
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