TOS、S-R


□君の傍に
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「これで必要なものは全部かな?」

「うん、大丈夫だと思うよ」


エミルとマルタは旅の途中立ち寄った町で買出しをすることにした。

「それじゃあ戻ろうか。……マルタ?」

宿に戻ろうと思ったエミルがマルタに話しかけたが返事が返ってこない。

「どうしたのマルタ?」

「え?あ、ううん、なんでもなにの。さ、帰ろ!」

エミルに声をかけられはっと我にかえったマルタは何かあわてた様子であったが、すぐにいつも通りになっていた。

「そう?ならいいんだけど…」

少し気がかりであったエミルだったが結局その日はすぐに宿に戻ることにした。
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