□猿野君の一日(仮)
3ページ/4ページ



毎日毎日毎日毎日毎日ずーーーーっと部活。
ゲーセン、カラオケ、最後に遊んだのはいつだったっけ。
汗くせーし、体クタクタになるし、帰るの遅くなるし。
でも何でだろう、飽きない。
ムカつくことはたくさんあるけど。
ケンカ売って来るクソ犬とか凪さんにベタベタしてるキザ虎とか笑顔で迫ってくる牛尾キャプテンとか。
まあその分美しい女子マネの方々とか心やさしーいネズッチューとか一宮先輩の眼鏡とかでチャラになるし。
それにたくさんのダチが増えた。
多分今までの人生の中で一番充実してるだろうな。

正直野球なんか全然好きじゃなかった。
最初は本気でスパイクのトゲを攻撃に使うとか思ってたし。
嫌な思い出もあったし…さ。

でも、一生懸命練習やって。
気の合うダチや先輩と笑いあって。
たまには…ってか毎日ケンカしたりして。
こんなんが一番楽しいって思う。

「キショ猿に野球ができんのか?」
「お前は黙って打たれりゃいいんだよバーカ!!バッティングピッチャー犬が!」
「…ぶっころ」
「痛っ!貴様どこめがけて球投げてんだよ!ケツ腫れたらどうしてくれんだこの駄犬!!」
「…さすってや」
「黙れ変態スケベコゲエロクソ犬っ!」

……前言撤回!!!!
こいつだけは滅べ!!!!!!




次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ