etcetera

□三匹の子犬
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コツンとブーツの音が響きました。アキラァが振り向いた先にはシキティがいます。どうやら勝手に入ってきたようです。

「アンタまた、んン…ッ!」

お兄さんである彼は何も言わずにアキラァを捕まえると問答無用でキスをしてしまいました。いきなり気が遠くなる程長く舌を絡められて、アキラァは酸欠になりそうです。

「ふ、ぁ…はっ……この…!」

黒いシャツに包まれた胸を突っ撥ねてどうにか解放され、けほこほと咳き込みがら紅の眼を睨みました。

「昼間っから、こんな」
「発情期だ」

低い声でそれだけ呟くと、シキティは破くような勢いで弟の服を脱がせに掛かります。

「止め、シキ…っあ…ああぁ」

懸命の抵抗も虚しく、簡素な寝床へ押し倒されるアキラァ。一度シキティに組敷かれた彼に出来るのは、諦め混じりの喘ぎを上げて甘美な愛撫に身を委せることだけでした。



悩みその一。鍵も無くいつでも誰にでも侵入を許してしまう。
 
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