X.novel

□episodeU
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渡さないから!



「Jr.君って酷いわ」
「はっ?」

いきなりやってきてそんなことを言うシオンにJr.は面食らった。

「意地悪、最低よっ!Jr.君なんかだいっきらいだわーーー!」
「お、おい、ちょっと待てよシオン!シオーン!!」

Jr.はふぇぇと泣きながら走り去るシオンを必死に呼び止めたが、彼女が止まることはなかった。

「……わ、訳わかんねぇ…」

一体何なんだよ〜と頭を悩ますJr.の後頭部で、カチリと響いた小さな音。

「シオンに何をしたのですか」
「こ、コスモ…!?違う、俺は何も知らないし何もしてねぇんだって!…だから、それしまっ、うわぁあぁぁあああ!!」

エルザ中に聞こえた悲鳴も、傷心のシオンには届かなかった。





『ゼノサーガの主役はわたしなんだから…!』










Wikipediaうろちょろしてて受けた衝撃。まさかUの主役がJr.君になってるとは思いませんでした。あくまでシオンが一貫して主役なんだと思ってたので。
なんだかJr.君って苦労人なイメージ。弟達が問題児だったり、お父さんに苦労させられてたり。そんな訳でこのサイトでは大抵こういう役回りに。
 
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