etcetera

□強制イル・レ終了
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「アンタはこんなの持ってないだろ」

リンが投げた写真(全部アキラ)の束が宙を舞い、黒いコートの足下にバラバラと落ちた。シキはさして興味の無い眼で見下ろすと、フッと冷やかに嘲った。

「所詮その程度か」

そう言って懐から服っぽい物を一枚取り出した。よく見ればどうやら下着らしい。男物の。

「まさか…それッ…!」
「無論アイツの物だ」
「どうしてお前がそんな物持ってるんだ!!」
「お試し監禁の時に盗っておいた」
「お試し監禁!!?」

色々納得出来ずに喚くリンに向かってシキは刀の先を突き付ける。

「貴様を殺して始まる俺とアキラのめくるめく監禁ライフの前座だ」
「いつそんなことしたんだよ!て言うかこの時点でオレのルートだろ!?」
「知るか。文句ならこれを書いてる奴に言え」
「お前もアイツも絶対許さない…!」

争う兄弟は真面目なんだかふざけているのか微妙だが、どちらが勝とうとアキラに明るい未来は無さそうだ。


 
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