etcetera
□まさか本当に…
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「頼んだやつ、買ってきてくれたか?」
「あぁ。ほらよ」
グンジがトシマ24hourというロゴの入ったビニール袋を差し出す。
アキラは小さくサンキュと呟いて受け取ったのだが、中身を覗いた瞬間顔色を変えた。
「グンジ!!おまッ、コレッ…」
「アー?」
「グリーンカレー味じゃねえか!」
「何だよ違うのか?」
「俺はグリーンカレー味だけは絶対買ってくるなって言ったんだよ!」
ナックルの先に刺さった何かを暢気に弄んでいるグンジに向かって、俺が頼んだのはオムライスといちご大福のやつだ!とアキラが叫ぶ。
グンジは赤黒い塊を放り捨てると、騒ぐアキラを鋭い横目で睨んだ。
「間違えちまったモンはしょーがねぇだろー?」
「でもこの味は…!」
「いいじゃねーか同じソリドなんだから。それとも何か?この俺にお使いさせといてまさか、食わねぇなんて言うんじゃないだろーなぁ?」
「っ……」
暗い声に合わせて銀の爪を構えられてしまえば、アキラは不満を抱えながらも押し黙るしかなかった。