トライアングル
□Story2
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そう言うと名無しさんは顔を上げ、ぶつかった相手を見る
ドキッ
うわ…
おっきい人だなぁ…
それになんかカッコイイし…
名無しさんが見つめていると
「痛すぎて立てんとね?ほらっ」
相手の男の人が手を差し出す
『あっ!ありがとうございます』
名無しさんは手を掴み立ち上がった
やばい…
今見とれてて痛みなんて忘れてたよぉ…
「あったあった!」
男はポケットから絆創膏を取り出すと名無しさんの前に差し出す
『えっ?』
「キャラクター物でごめんね。妹がコレじゃなかとつけてくれんでね;
手に貼るといいたい」
『あっ……ありがとうございます^^』
そう言って名無しさんは絆創膏を受け取った
「急いどったとやなかとね?」
『あっ!そうだった…。ホントありがとうございました!それじゃぁ』
名無しさんはもう一度お礼を言うと、走り出した
「忙しい子たいね(笑)」
カランコロン
男は名無しさんの姿を見送ると歩きだした