お見合い恋愛

□Story9
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白石「名無しさん」





振り向けば白石くんが辞書片手に立っていた。





『あっ!白石くん』





白石「昨日返すん忘れとったわ。ごめんな」





『大丈夫だよ』





白石「そう言えば…昨日見たで!」




白石くんから差し出された辞書を受け取ると、白石くんはニヤニヤしながら言葉を続けた。





白石「公園おったやろ?あれ彼氏なん?」





『えっ?』




見られてたの?





白石「声かけようかとも思ってんけど、彼氏やったら悪いしな」





『あ…うん。あれね、元彼なの』




「そうやったんか。あっ、そろそろ行くわ!じゃぁな」




時計を見ながら白石くんは去って行った。




 
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