お見合い恋愛
□Story7
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「ふ〜ん。名無しさんのお母さん、やるねぇ」
『やるねぇ…じゃなくて!』
変なとこ関心しないでよ!
ニヤニヤとしていた美咲が、急に真顔になる。
『ん?どうかした?』
「うん…。私が言うようなことじゃないと思うけど、昨日勇介見たよ」
『うそ?!』
いきなり出た元カレの名前に心臓が跳ねる。
美咲の表情からして、いい話題ではなさそう…。
傷つくのはわかってるのに…。
口が勝手に動き出す。
『どこで見たの?』
「駅の近く…。女と一緒だった」
『そっか…。』
わかってた答え…。
なのに、やっぱり悲しくて…。