お見合い恋愛
□Story6
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「そう言えば…お見合いのことやけど」
『えっ?うん、なに?』
「恋愛はちゃんと好きな奴としたい言うとったやん?名字さん彼氏おるん?」
『えっ?彼氏?』
急に彼氏の話されてドキッとした。
もう…いないんだよね…。
『ううん、もう別れちゃったの。白石くんは?』
ショックな気持ちを隠すように、話を反らす。
「おらへんよ」
『そうなの?意外!』
だってこんなに優しいし
モテるって聞いてたから…。
「意外なん?テニスばっかりで作る暇もなかってん」
って言い訳っぽいな。なんて苦笑いする白石くん。
そっか…。
テニス部の部長だもんね。
凄いな。
私はそんなに夢中になれるものがなかったから…。
テニスの話をしてる白石くんは
凄く輝いて見えた。