宍戸義妹
□Story18
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あれ以上見たくなかった…。
あのマネージャーの人、亮くんと仲良さそうだったな。
亮くんは私のお兄ちゃんなのに…。
お兄ちゃん取られて落ち込むって、これじゃただの子供じゃん。
『はぁ…』
ベッドにうつ伏せになった私の口からは、何度目かの溜め息が出た。
『亮くん……』
ポツリと亮くんの名前を呼ぶと、先程の光景がまた頭の中に流れ込んでくる。
『もう、やだぁ…』
亮くんのことを考えると、胸が締め付けられるように痛い。
やっぱり私ってブラコンなのかな?
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