宍戸義妹
□Story04
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名無しさんか…。
どんな奴なんだろうな。
俺は昨日親父から教えてもらった義妹の名前を思い出しながら廊下を歩く。
ドンッ
ボーッとしていたせいで前から来た奴の肩と俺の腕がぶつかった。
俺にぶつかった奴は女子でぶつかった勢いで尻餅をついている。
宍戸「おい!大丈夫か?」
『はい。大丈夫です』
「悪ぃ!ボケッとしてた」と言いながら手を差し出すと俺の手を掴んで立ち上がるソイツ。
『私もちゃんと前見てなくて…。すみませんでした』
ちいせぇな…。
まだ1年か?
俺の手を掴んで立ち上がった奴は小柄な女子だった。
『それじゃ…手貸して頂いてありがとうございました^^』
宍戸「いや…悪かったな。気をつけろよ」
『は〜い^^』
そう言ってパタパタと廊下を歩いて行く女子。
特別かわいいって訳じゃねぇ。
けど笑った顔可愛かったな。
礼儀正しいし。
…って俺何考えてんだ?
激ダサ!