トライアングル
□Story13
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今、なんて言うたん?
1階に降りる途中、名無しさんの部屋の前通ったときやった。
盗み聞きするつもりなかってんけど、ドアの外まで微かに聞こえた謙也の声。
「名無しさんが好きやねん」
確かにそう聞こえた。
謙也が?
謙也の口から発せられた言葉に驚き、本来の目的も忘れて俺は部屋に戻った。
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