お見合い恋愛
□Story7
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『おはよー!』
「名無しさん!」
教室に着くなり、美咲が私を呼びながら駆け寄ってきた。
「昨日!見たよ!」
昨日?見た?
主語のない言葉に?が頭に浮かぶ。
『見たって、何を?』
「だからー昨日白石くんとデートしてたでしょ?!」
『はぁー!?ちょっ!美咲シー!』
私たちの声に驚いたクラスの子たちが一斉にこちらを振り向いた。
私は口に指を当てながら、美咲を黙らせる。
『デートじゃないってば…。』
「嘘ばっかり!昨日カフェにいたでしょ?」
見られてたんだ!
ハッとして、美咲に事情を説明した。