お見合い恋愛
□Story5
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それから白石くんが観たい映画があるらしくて、私たちは映画館に向かった。
今日は日曜日と言うこともあり、人がたくさん行き交っている。
『人多いねぇ…』
白石「せやなぁ。人混み苦手なん?」
『苦手ではないけど、すきじゃないかなぁ…』
白石「やな…俺もや。映画館もうすぐやから、名字さんもうちょい我慢してな?」
『うん。大丈夫だよ』
白石くん…カッコイイし、優しいんだ。
モテるのも頷けるな。
私は白石くんの横顔を見ながら歩く。
ドンッ
『きゃっ…』
白石くん見てて前を見てなかった私は、前から歩いてくる人に気づかずぶつかってしまった。
『すみません…』
白石「名字さん!?…大丈夫か?」
『うん…。』
恥ずかしいー!
白石くん見すぎた!
いや…決して見とれてたわけじゃないよ?!
白石くんは私の顔を覗き込みながら、様子を伺ってる。
私は大丈夫って笑って答えた。
白石「そうか。じゃぁ行こか」
『うん』