金太郎姉
□Story05
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新しい学校生活も2日目。
少しだけ慣れてきた。
友達もできたし。
昼休みになり私は前の席の梓ちゃんとご飯を食べようと、お弁当箱を準備していた。
今日のお弁当箱デカッ!
前まで使っていたお弁当箱より遥かにおっきい。
ママ気合い入ってるなぁ!
梓「名無しさんちゃんのお弁当スゴイなぁ」
『アハハ(笑)』
私が箸をつけようとしていると「お姉ー」と言う声が廊下から聞こえてくる。
ん?
この声って…。
金太郎じゃない?
私は廊下側に顔を向けると、予想通り金太郎が走って来た。
『金ちゃんどうした?』
金「お姉…。ワイな…」
金太郎は悲しそうな顔をしながら話を続ける。
『うん…』
金「弁当忘れてん…」
『そっか。じゃぁお姉ちゃんと一緒に食べよ』
金「ほんまー?やったぁ!おおきに^^」
さっきの悲しそうな顔が嘘のように金太郎の顔はパァっと笑顔になった。