宍戸義妹
□Story14
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今日も長太郎に付き合ってもらって、特訓をしていた俺。
長太郎のボールを夢中で追う。
だから入口にいた名無しさんに気づけなかった。
いきなりズテーって音が聞こえたかと思うと、踞ってる奴がいた。
最初はアイツが転けたのか。
くらいにしか思ってなかったんだけど、見覚えある後ろ姿にソイツの所まで走った。
振り返った奴はやっぱり名無しさんで。
うっすら気づいてたけど、なんでここにいるのかわからねぇし。
驚いた。
話聞きゃ、後着いてきたって…。
はぁ…。もう暗くなってんのに。
危ねぇだろ?
でも俺を心配してくれたのかって少し嬉しくなったのも事実。
でもダセェとこ見られちまったな。
長太郎以外には特訓のこと秘密にするつもりだったんだけどな。
まっ、しょうがねぇ。
名無しさん…。待っててくれ。
俺は絶対レギュラーに復帰してみせるぜ!