宍戸義妹
□Story14
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『亮…くん……』
怪我は毎日、この特訓してたせいなの?
そうだよね…。
大好きなテニスだもん。
レギュラー落ちして一番落ち込んだのは亮くんだよね。
でもまたレギュラーに復帰しようと頑張る亮くん。
見なかったことにしよう。
そう思い踵を返して、歩き出すと何かに躓いてしまった。
ズテーっと転んだ私。
『痛たたた…』
擦りむいた膝を抱えていると、亮くんの声が聞こえた。
亮「誰だ?!」
やばいっ!
見つかっちゃう…。
私は膝の痛みも気にせず、走り出した。
が、すぐに腕を掴まれた。