ナルト置き場
□数年のブランク
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※管理人はアニメのナルトしか見ていないため、少しおかしい事になっております。
おそらくパラレルとして読んで下さった方がいいかと……というかパラレルです。
サスケが木の葉を抜け、ナルトが修行して帰って来て暁と戦っている辺りまでしか知りませんので、その辺はご勘弁下さい。
ひたすら復讐を誓い、里を抜けた。
そして時を経て、ナルトと再会した。
「……………」
数年ぶりに見たナルトは、大人っぽくなり可愛さに色気がプラスされ、なんとも抱きしめたい衝動に駆られた。
復讐は………頭の隅に追いやられた。
なんと、その場で抱擁してしまい、周囲の驚きも構わずナルトについて帰った。
もちろん処分もあった。
里を抜けたのだから当たり前だ。
その処分とは、1年間の忍術禁止だった。
これは忍にとっては結構厳しいだろう。
「おいナルト」
「何だってばよ?」
今、サスケはナルトと一緒に暮らしている。
というかべったりついて離れないのだ。
綱手も、誰か監視が必要だろうから都合がいいとそれを了承した。
サスケは夕飯を作り、ナルトはソファーで出来上がるのを待っていた。
「その口調は相変わらずだな、ウスラトンカチ」
「なっ……おまえこそ、その台詞は相変わらずだなっ」
「それはおまえが変わらずウスラトンカチだからだ」
「昔から嫌味だけは一丁前な奴に言われたくねぇ!」
ナルトはサスケを追って今までずっと頑張ってきたのに、いざ会ってみるとこんな感じだ。
それはきっと、サスケが変わらずナルトバカなせいもあるだろう。
「なー、飯まだ?」
「もう少し煮込むから待て」
「む〜……」
むくれながらも、ナルトは待つ。
それは、サスケの料理がすごく美味しいから。
一人暮らし同士だがナルトと違い昔から料理が得意だったサスケだが、数年経っても腕はなまっていないらしい。
むしろ上がった気がする。
夕飯を食べ終えると、ナルトは紙とペンを取りテーブルに向かった。
それがあまりにも珍しくてサスケは思わず目を見開く。
そして後ろから覗いてみた。
「それは…年賀状…?」
「わっ、覗くんじゃねーよサスケ!」
ナルトが書こうとしていたのは、年賀状だった。
「もうそんな時期か」
「明日には出さないと元旦に届かないんだってばよ」
そういえばコイツは妙なとこで几帳面だったなと思い出す。
「誰に出すんだ?」
「ん?今年はー…サクラちゃんにカカシ先生、綱手のばあちゃんにシカマル、キバ、ネジ………」
そこからは延々と木の葉のメンバーの名前が出てきた。
すごく嬉しそうだ。
当たり前、だって幼い頃は出す人なんていなかったから。
「あっ、今年はサイとヤマト隊長もだ」
「サイ?ヤマト?」
確か自分が抜けた穴に顔色の悪い少年がいた。
そしてカカシの替わりに変な奴も。
「そっか、サスケは知らないんだってば。サイはおまえの替わりに入ってきた奴で、ヤマト隊長はカカシ先生の替わりだってばよ」
「………」
やはり、時の流れを感じる。
数年の離別は大きい。
「おい、その2人はどんな奴だ?」
サスケは、少しでもナルトといろんなものを共有したいのだ。
彼が知るものは自分も知りたい、知っておきたい。
ナルトは少し考え、おずおず話し出した。
「サイは、最初はおまえに似てると思ったけど、中身は全然似てなかったってばよ。最初はスッゲー嫌な奴だったけど、実はいい奴だったんだ」
「ほぉ…」
「んでヤマト隊長ってば、普通の先生かと思ったら結構強いし、それに怖い話でよくビビらされたんだってばよ」
「あぁ、おまえ怖がりだもんな」
「あっ…あれは本当に怖いんだってばよっ!」
それからハッとし、ナルトはまた年賀状に専念し始めた。