Long Story
□第八夜
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「イノセンスの回収が遅れ、アクマに奪われ、伯爵の手に渡る。アクマは増加し続けるだろうな。すると人々が次々とそいつらに殺される。何人の命が奪われると思ってるんだ?お前にその言葉、そっくりそのまま返すぜ。」
「ッ……!」
神田はさらに言葉を続ける。
「どうせなら、死んだ両親のファインダーたちの、役に立つエクソシストになれる、と考え直したらどうだ?お前が適合者だったのも何かの縁だろう。両親の死を無駄にすんじゃねぇよ。」
そう言い終えるとコートを壁にかけ、ベッドに横になった。
しばらくして、ルイが口を開く。
「お前らより強いエクソシストになってやるよ。」
「はっ、ほざけ。」
明かりを消し、瞼を閉じる。
二人は深い眠りに落ちて行った。