Long Story

□第二十夜
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「なんて単純な作戦なんでしょうね、これ。」


アレンが一人暗闇の中で呟いた。

ここは押し入れの中。

結局作戦会議で決まったのは、夢遊病状態になったダニーを追っていくというものだった。
それまで四人は見つからぬように押入れに身を隠しているのだった。
しかし、


「あ?いちいちうっせぇ奴だな、少し黙ってろ。」


「ラビ、動かないでください。押されてるんですよ、こっちは。」


「ぐぇぇ…、俺もう死にそうさ……。」


もう大人に近い四人が一つの押入れに入り込むには少し狭すぎたのだった。


「どうせならもっと可愛い女の子と…。」


「ちょっとラビ!どこ触ってんですか!!」


「はぁ!?オレにそんな趣味ねぇさァ!!ちょ、ユウそんな目で見ないでさ!」


痴話喧嘩をおっぱじめようとしていた矢先、


「しっ!何か今物音がしました。ラビ、外を覗いてみて下さい。ダニーが動き出したようです!」


言われてラビはそっと外を覗いた。
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