Long Story
□第十八夜
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空が赤く染まり始めていた。そんな中青年たちの声が響いていた。
「おい、的にも当たってねぇじゃねーか。」
脇で見ていた神田はイライラしていた。
「にしてもこんなもんあるんだな、穴のあかない的なんて。通信班に連絡してから一時間程度で届いたさ。」
「それにしてもそういう道具は誰が発明するんでしょうね。」
「そりゃあ、やっぱり科学班の人たちだろ?」
「ルイ兄ちゃん、大丈夫かなぁ……。」
他愛のない会話が続く。
「クソッ!!」
突然ルイが地面に手をつき叫んだ。
「何で!あの時的に当たったのはまぐれだったってーのかよ!!」
その時、ゴンッという鈍い音がした。
「いってぇ〜〜……!」
神田が鞘をつけた六幻でルイの頭を叩いたのだ。