Long Story
□第十四夜
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ダニーが先頭を行く。
数百メートル直進したところで角の花屋を右折する。
「ただ違うところといえば、少しごつくて、パンが食パンじゃないところかな?あ、お肉も挟まってるよ☆」
アレンは歩調を合わせることができず一人一歩前を歩く。
「蕎麦。」
と神田。
「「「「ないっ!」」」」
彼が諦めの色を見せたところで、図書館の前を通り過ぎてハンバーガーの店が見えてきた。
と同時にハンバーガー店のはるか先にある土地のたくさんのテントが目に入った。
アレンはもう少し歩きすすめ、はっきりとそれを視界に移す。
広い空地にテントが点々と存在している。
「ダニー、あれは?」
「近寄らない方がいいよ。」
ダニーが即座に答えた。