Long Story

□第十二夜
1ページ/2ページ

「「「「そうしたら……?」」」」


皆が口を揃えて聞いた。


「…『うるさい、邪魔をするなら次はお前だ。』って…!」


そこまで言い切るとダニーは急に怖くなったのか、嗚咽を漏らして泣き出した。


「教えてくれてありがとうダニー。」


アレンはダニーの頭に手を添えて撫でてやった。


「しかし…、もうこれはイノセンスは関係していないだろう。俺は降りる。」


神田が立ち上がった。
するとすかさずダニーが神田の脚にしがみついた。


「お願いお願い!僕たちを助けて……!?」


ダニーは涙を目に溜めながらも真剣な眼差しで彼を見つめた。


「ッ…!」


眉間に皺を寄せる神田。


「アクマ退治もオレたちの仕事なんさ、ユウ。」


「神田、俺からも頼む。こいつの気持ちは痛いほどわかるんだ。」


ルイが後押しする。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ