Long Story
□第十二夜
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「「「「そうしたら……?」」」」
皆が口を揃えて聞いた。
「…『うるさい、邪魔をするなら次はお前だ。』って…!」
そこまで言い切るとダニーは急に怖くなったのか、嗚咽を漏らして泣き出した。
「教えてくれてありがとうダニー。」
アレンはダニーの頭に手を添えて撫でてやった。
「しかし…、もうこれはイノセンスは関係していないだろう。俺は降りる。」
神田が立ち上がった。
するとすかさずダニーが神田の脚にしがみついた。
「お願いお願い!僕たちを助けて……!?」
ダニーは涙を目に溜めながらも真剣な眼差しで彼を見つめた。
「ッ…!」
眉間に皺を寄せる神田。
「アクマ退治もオレたちの仕事なんさ、ユウ。」
「神田、俺からも頼む。こいつの気持ちは痛いほどわかるんだ。」
ルイが後押しする。