Long Story
□第六夜
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老婆はリビングらしき部屋へ四人を招き入れた。
揃ってソファに腰を掛ける。
「あの…、子供が姿を消―」
「どうかお助け下さい!」
アレンが言い終わらぬうちに老婆が叫んだ。
「二ヵ月ほど前からこの街の子供は姿を消すようになりました。それも夜中の12時頃の話です。確かに昨日の夜までうちの孫はいたんですが…、今日の朝、ベッドを見るといなくなっていたんです…。」
老婆の頬を涙が伝った。
「たった一人の家族…なんです……。」
皆は突然のことに戸惑いを見せる。
しかしただ一人だけ、俯きながら老婆のすすり泣きを聞いている者がいた。
いきなり、ルイが立ち上がった。