Long Story
□第四夜
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「あらん?新入りさん??カワイイ子ね〜。」
厨房に向かった途端、筋肉質の男が身を乗り出してきた。
二つに束ねられた長い髪が揺れている。料理人のジェリーだ。
ガタイがいいのに、オカマ言葉を使うという気持ちの悪い男である。
「うっせぇ。」
ルイは相変わらず悪態をつく。
「んまー!なんて口の悪い子なの!?プンプン!」
ジェリーが腰に手をあてた。
「ジェリーさん、ルイは新入りでまだここに慣れていないんです。多めに見てやって下さい。」
アレンがなんとかそれを落ち着かせようとする。