Short Story

□擦れ違い
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―キーンコーンカーンコーン……―


『終わったさ!!』


バン、と机を叩く音と共に立ち上がり、鞄を肩にかけ直ぐさま教室を飛び出した一人の少年、ラビ。

向かう先は隣の教室。


『ユゥ!!』


勢いよく扉を開け中へと飛び込む。
しかしそこに目的の人物の姿はなく…


『今日も部活だ』


髪を高く結い上げ、竹刀を手に後ろを通りすぎていくその人、神田ユウ。


『そっかぁ…』


ラビは今日も神田の後ろ姿を見て肩を落としていた


神田を追って一ヶ月と少しが過ぎた
何故ラビがこうしているかには理由があった
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