Short Story

□腐女子の品格
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リナリーがどんだけ凄いかって?
それはオレが教えてやるさ。


「あら、ラビじゃない♪」


そう言って手を振りながら駆け寄ってきたのはリナリー。
オレは散歩中だった


「げ。」


反射。あぁ、危険信号が…

歩いているとリナリーは突然こんなことを言い出した。


「私、最近自分がよくわからないの」


彼女の言いたいことがわからなくてオレは首を傾げた。


「見つからないの、私の生きがい」


珍しく悩み事か?
でも待てよ?
リナリーの趣味って……


「同人とかBLは?」


「それは趣味じゃなくてライフワークよ」


聞いた俺が間違ってたさ


「そうよラビ!あなたと行きたい所があるの!」


とまた唐突に言い出した彼女の眼が光り輝いているのはオレの気のせいなんだろうか。


「眼鏡の鬼畜さんよ!!」


そう言って見せつけられたのは険しい顔をして眼鏡をかけた男の人が載った広告。
しかし店名は

眼鏡のキクチさんさ…

オレに何させる気さ!!;;


「あら、こんな奇遇なことってないわ。」


冷や汗を流す俺に見向きもしないさ〜…
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