応接間

□回復の方程式〜後編〜
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*ここまでのあらすじ*

虚圏に閉じ込められたままの我らがマッドサイエンティスト・マユリ様は、退屈しのぎにいつものアヤシゲひみつどうぐで’黒崎一護回復実験’に乗り出したぞ!
アヤシゲ光線ビーリビリ♪になった一護は、何故か可愛い織姫を膝の上に座らせちゃってさあ大変♪
さてさて暇つぶし(?)実験の成果は如何に??
(最初だけ前編最後と文章をだぶらせております。ええ思い出しやすいように。)

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<回復の方程式 〜後編〜>



「井上」
ぼぉっと一護に見とれてしまっていた織姫は、一護の低く呼ぶ声に驚いた。
「ふゃあ??な、なあに?」
「・・・もう離さねぇぜ?」
「ふぇ??」
「お前は、俺のもんだ。もう誰にも渡さねぇ・・・」
「え?えええ???」
突然の言葉に織姫が慌てているその隙に、一護の右手はぐいっと彼女を更に抱き寄せた。
その手は勢い余ったのか少し上にずれ・・・

ぷりん♪

「ひゃぁう!」
「・・・す、すっげえ柔らけぇ・・・」
「やーー!さ、触っちゃだめっ!!」
「・・・まさか・・・こっこれ、下、ナンもつけてねぇのか?」
「い、言っちゃだめぇ!!」
「ど、道理で、な、なんつーかその、こう、形が生々しいっつーか・・・」
言いながら一護の手はそのたっぷりとはち切れそうな膨らみを撫で上げ、その頂の小さな突起をつん、と指で突いた。
「やああんっ・・・だ、だめだよっそんなとこっ!」
「って、そんな声聞いたらやめらんなくなっちまう・・・」
予想以上の可愛い反応に興奮した一護は、更に彼女の柔らかな膨らみを攻め立てた。


「や・・・だめぇ・・・黒崎くぅん・・・」
布地一枚隔てただけのその上から、恋しい一護の手にぎゅっと掴まれ、揺さぶられ、敏感な突起までくりくりと弄られる刺激に耐えかねて織姫は身をよじらせる。その目にはうっすらと涙さえ浮かべながら。
織姫のそんな表情に気がついたのか一護の手は一旦動きを止め、彼女の目をじっと見つめた。
「・・・そんなにイヤか?俺にこうされるのは・・・?」
「え・・・?」
織姫は震えそうになった。一護の目に先刻からの熱と共に浮かぶ、少しの哀しみとその奥の強い情熱に。
それは初めて感じる、自分に向けられたはっきりした欲。
織姫の中に未だ目覚めきらず潜む女性の本能が、その意味を教えようと首をもたげる。
「い、イヤっていうか・・・は、恥ずかしいよ・・・」
そう答えてつい目線を外す。まだそんなものを露にして欲しくない戸惑いのままに。
その様子を見た一護は、彼女が自分を拒んではいないと確信した。


「井上・・・本当にイヤだったらちゃんと言えよ?言わねぇなら・・・やめねぇから・・・」
「・・・!?」
驚いて再び一護を見るや、織姫の細い顎はごつりとした指にクイ、と挟みこまれた。
またも強く抱きしめられる身体。彼との距離が更に縮まるのを感じて跳ねあがる心臓。
「黒さ・・・んんぅ!?」
言いかけたその唇は一護の熱い唇に塞がれる。


(う・・・うそ・・・)
織姫は信じられなかった。今自分が一護に何をされているのかが。
こんなことダメだ、しちゃいけないと振り払った想い。
たった一度だけでもと望みながら、あの日どうしてもどうしても出来なかったこと。
(あたし・・・あたし・・・くろさきくんと・・・??)
こんなことありえない、と頑なな心に、胸の下に回された力強い腕が、顎から頬へと触れてくる硬くて優しい指が、そして何よりも確かに唇に触れている、少し乾いた、しかし柔らかさに包まれた愛おしい熱が、これが現実であることを教え込む。
「ン・・・井上・・・」
一瞬離れた唇が自分の名を呼ぶ掠れた声と、直に続いた唇を軽く啄ばまれる感触とが、織姫の感覚を昂然と目覚めさせる。
(黒崎くん、黒崎くん・・・!ホントに、ホントに黒崎くんとあたし・・・!!)
心が、震えた。ずっと温め続けてきた大切な恋心が。
身体の芯から熱が駆け上る。眩暈がしそうな自分を支えようと思わず一護の背に回すその腕。
まるでそれが合図だったかの様に、彼女の顎に当てられた一護の親指にくっと力が入り。
軽く開かれた柔らかな唇に、ざらりとした温かなものが捻じ込まれた。
「ふ・・・くぅ・・・」
それがなんであるか知覚した頭にまで熱が広がってゆく。抵抗なぞ忘れ、ただ一護の為し様を許す織姫。


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