彩りの始業鈴
□彩りの始業鈴Ⅱ－９
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「一瀬先生、現代文の授業、どうでしたか？」
「あのクラスは成績のバラつきこそありますけど、みんないい生徒ですよ」
職員室で話をしている南の姿は、そこか寂しそうであった。
「一瀬先生は生徒が好きなんですね」
「そうですね」
満面の笑みのそこに隠れる影に、彼らは気付かなかった。
『彩りの始業鈴』
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