彩りの始業鈴
□彩りの始業鈴U−5
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「久しぶりですね、坂田先生」
「・・・あぁ」
昔より大人ななった一瀬。
しかし、嫌な予感がする。
「お久しぶり、双海さん」
「・・・何をしに来たの?」
警戒をしながら流宇は話し掛けている。
「どういう意味?」
「彩鈴に何かしたら許さないわよ・・・!」
「信用されてないのね」
クスクス笑う一瀬に、次第に流宇のオーラは怖くなる。
「安心して?
私は最初から雅さんのこと嫌いだから」
背筋に悪寒が走った。
それはどうやら流宇も同じだったらしい。
『彩りの始業鈴』
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