彩りの始業鈴
□彩りの始業鈴T−7
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「けど珍しいよな?
高杉が手出さねぇって」
確かに、彼の言う通り高杉はそれまでとっかえひっかえ女を抱いていた。
しかし、彩鈴には手を出さない。
「ったりめェだ。
付き合ってるわけじゃねェんだからよ」
「てめぇは関係なくヤってたじゃねぇか」
「彩鈴は別だ」
だから10ヵ月経った今でも付き合っていない。
「いくら雅先生が天然でも自分の気持ちには薄々気付いていんだろ」
「どうだかな」
女に慣れている高杉でも、彩鈴の気持ちだけは分からないのだ。
『彩りの始業鈴』
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