彩りの始業鈴2
□彩りの始業鈴V−8
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「ところで、身長は?」
「173です」
「・・・普通だな」
「アンタが高過ぎんだと思いますけど」
「まぁ189もありゃな」
彩鈴が小さいのは母親似何だろうか・・・・・?
それにしても。
最戈さんはさっきから俺と誰かを重ねてるみたいに感じる。
目が、懐かしいって訴えてくる。
「中入って」
広い和室に通され、とりあえずそこに入る。
中はほとんど物が置いていない。
自室というわけではなさそうだ。
「サイズ的にはこれか。
藍色は嫌いか?」
「寧ろ好きですけど」
「着付けは、言わなくても知ってるよな?」
「・・・・・誰と、重ねているんですか?」
確証を持った話し方。
俺の全てを知っているような感じさえする。
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