彩りの始業鈴
□彩りの始業鈴T−5
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「母・・・ん・・・?」
薄く目を開けると、愛しい姿。
『起こしちゃった?ごめんね』
彩鈴は苦笑いをした。
『何かドサッて音したから心配になって高杉くんのこと呼んでみたんだけど返事がなかったから管理人さんに開けてもらったの。
中に入ったら高杉くんが倒れてて・・・』
「・・・うか」
上手く声が出ない。
『ムリしないでね?
41℃も出てるんだから』
・・・ヤバイだろそれ。
『インフルエンザかもしれないよ』
「う・・・らね・・・か?」
『うつっても大丈夫。
私丈夫だし』
・・・どこが?
めっちゃ弱そうに見えんだけど。
けど6月にインフルエンザはないだろ・・・。
あれ?今はあったか・・・?
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