彩りの始業鈴
□彩りの始業鈴T−3
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「高杉くん・・・かしら?」
「てめェら誰だ?」
『銀魂高校の教育実習生です』
1人は俺のクラスに教育実習に来ているという社会科の双海 流宇。
もう1人は双海の親友で3年生の教育実習をしているらしい雅 彩鈴。
凛とした美人と小柄で天然そうな美人・・・・・というよりは美少女。
えらく対称的な2人だ。
「で、何か面倒なことに3ヶ月学校へ来ていない貴方を説得しろって銀に言われたの」
『ちょっと流宇!』
主旨を冷酷に告げる双海に雅が危険を察知したのか、止めている。
おもしれェ組み合わせだ。
「彩鈴、黙って。
で、高杉くん。
来てくれないかしら?」
何となく、威圧的な笑み。
逆らったら力技っぽいな。
双海、絶対何かやってやがる。
空手か、柔道か・・・。
「・・・立ち上がってくれる?」
「何だよ」
俺は大人しく立ち上がってしまった。
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