cat's cradle.
□失意の翌朝。
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「どうしたんですか?お二人で?」
「阿散井は六番隊副隊長だ」
「そうですか」
平然としなきゃ。
子供達が…
「私にご用ですか?」
「…あちらでは今騒ぎが一段落したところだ」
「そうですか…皆に大変迷惑をおかけしましたね…」
「非行に走ったのはその子供が原因か」
眉間にシワを寄せる白哉さん。
「非行…ご紹介が遅れましたね」
そっと二人の顔を見て微笑む。
子供達は返すように笑っていた。
「私の子供です」
そう言うと二人はよく解らないという顔をしていた。
「!?」
「なっ!?」
「あちらでは貴族…ましてや私の様な者が女手というのは失踪なんかより政にも色々な事に多大な迷惑をかけるとしっていましたから」
と微笑む。
「所詮は貴族のボンボン娘…無理矢理下ろさせるのなんて目に見えてましたから」
「相手はなんと申す」
「……素敵な方です」
「千代姫…」
「解ってます…ですから…どうか…他言は止してください…」
「何故結婚せぬ」
「白哉さんあんまり詮索すると、馬に蹴られてなんとやらですよ」
「…」
「まぁ……子供達にも何れ話しはしますが今はその時ではありません」
「どうしても訳は言わぬか」
「訳ならさっきお話ししました」
「体裁だけならどうとでも出来たであろう」
「っ白哉さん…私は力なんかいらないんですよ、ただ…」
どうにだってなった…けど…
「私の血を分けた子供を自分で他の子供と変わらなく育てたいと私は思うんです……」
「千代…」
そっと歩み寄った白哉さんの前に零が憚る。